公益社団法人全国大学保健管理協会
一般社団法人国立大学保健管理施設協議会
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行が続く中、後期の授業開始に伴い、学生どうし、あるいは学生と教職員との接触の機会が増えることが予想され、感染防止対策のさらなる徹底が必要となります。
手洗い、換気、人との接触機会を減らすことと並び、マスク着用は感染防止に大きな効果があることが認められていますが、それと同時に、マスクの素材により感染防止効果に違いがあることが指摘されています。(資料1、2)
一般に使用されているマスクのうち、最も感染防止効果が高いとされている不織布マスクは、COVID-19の流行拡大の初期に深刻な品薄状態となり、代わりに布マスクやウレタンマスクが多く使用されることになりましたが、現在は、不織布マスクの品薄状態は解消され、十分な量が市場に供給されています。
それにもかかわらず、多くの学生がいまだにウレタンマスクを着用しているのは、不織布マスクよりも安価なことや、洗って繰り返し使えることなどが理由と考えられますが、ウレタンマスクの着用は、不十分な感染防止効果のため、かえって大学内で感染流行を拡大させることが懸念されます。
感染力が強い変異株ウイルスの広がりが問題になっている今日においては、より感染防止効果が高い不織布マスクの着用を強く求めることがたいへん重要であると考えられます。
以上のことから、大学における感染防止を徹底し、ひいては社会全体のCOVID-19流行を収束に向けるために、ウレタンマスクではなく不織布マスクの着用を、学生・教職員に対して推奨します。
2021年9月14日